食物の力と脅威

持久力が3倍になったネズミ
大豆を主に食べさせたネズミと肉類を主に食べさせたネズミを比較すると、肉食ネズミが15分プールで泳いだのに対し、大豆食ネズミはなんと3倍の45分泳げます。
つまり持久力に3倍の差がみられたのです。この持久力の差は、動物性・植物性たんぱく質の違いが原因なのでしょうか。
結核菌に汚染されたうさぎ
うさぎに糖分を野菜に混ぜた餌とそうでない餌をあたえる実験がされました。その後、両グループに結核菌を注射すると、糖分が混ざった野菜を食べたウサギは骨格が細く、ひ弱なウサギになりました。その後、結核菌に汚染しました。
糖分が混ざっていない野菜で育ったウサギは、体格も立派でした。その後、結核菌に汚染されず元気に育ちました。
この結果の差は、野菜に混ぜた糖分が原因なのでしょうか。。
イギリスの狂牛病
元来草食動物である牛に、羊の内臓や肉・骨でできた肉骨粉(たんぱく質)を食べさせました。
その結果、牛の脳の中にたんぱく質(プリオン)が異常に増殖してしまい、狂牛病をもたらしました。
若者達が食べるハンバーガは、肉骨粉の塊なのではないでしょうか。
代用食品により交尾しなくなった蚕
蚕に代用食品(大豆粉+さつまいも+じゃがいも+モーリン+ワニリンを混ぜ、5%の砂糖水に一晩つけた後、グロロゲン酸をかけたもの)を与えると、性行動を取らなくなりました。
モ-リン、ワニリンとは、女性ホルモンの一種で、アイスクリームのバニラエッセンスの主成分でもあり、牛肉の肉質を柔らかくするために使われているものです。
最近の男性の女性化も、アイスクリームが原因なのでしょうか。
生殖異常の動物
1947年頃のフロリダ半島西海岸に生息するハクトウ鷲は、その2/3は求愛行動もせず巣作りもしない。さらに研究の結果、80%のハクトウ鷲には生殖能力がなくなっていました。
五大湖に住むワニは、そのペニスが通常の大きさの半分から2/3でした。さらに、オスのワニには女性ホルモンの一つであるエストロゲンが通常の2倍あり、男性ホルモンのテストステロンが少ないことがわかり、そのため生殖器が育たなかったのではないでしょうか。また、環境ホルモンが体内に蓄積した結果、性行動をとらなくなったとも考えられます。
他にも、南カルフォル二ア,チャネル諸島のセイヨウカモメは、メスのカゴメ同士で巣づくりしています。
このように、動物界のいたるところで生殖異常がおきています。